top of page
  • 執筆者の写真秀平 武澤

回想録〜古澤巖氏との出会い その3 〜ヴィヴァルディ&ピアソラの四季

前回から随分時間が空いてしまった。子育てをしていると、時間の立ち方が早すぎる。

今回も引き続き古澤氏とのお話。

この記事を書いているのが2022年7月なので、ピアソラの四季&ヴィヴァルディの四季のコンサートはもう2年も前なのか…

流行病禍において多くの外国人演奏家が来日できなかったようだが、毎年秋に来日しているベルリンフィルのメンバーも来られなかった。

古澤さんは彼らと毎年ツアーをしているそうだが、その穴埋めとして古澤流・新アイデアが炸裂する…。


ヴィヴァルディの四季と一緒にピアソラの四季をやりたい

TSUKEMENのTAIRIKをソロに起用して


との連絡を受け、変わり者の私も、これは面白そう!とメンバー集めから始まった。

ヴィヴァルディ四季の求められる本来の編成は、楽譜を見る限り一般的に演奏されるような大きな編成ではない。

ヴァイオリンソロに、ヴァイオリンが2本、ヴィオラ、チェロとオルガンが本来の形だろう。もちろん推測の域は出ないが…

低音に16フィート、つまりコントラバスは無い。

このアイデアは私が主宰するユヴェナリスにも影響してくる。16フィートの音の在り方はなかなか難しい。

さて、この小編成でもメンバー集めが大変だ。

この回は、古澤さんの弓も製作したヴァイオリニストのポール・エレラ、大学からの古い友人天野寿彦、テオルボの瀧井レオナルド。

メンバー集めの時期に瀧井君とは撮影のセッションがあったので、ピアソラの雰囲気はこんな感じでいいですか?と

古澤さんに短い動画を送ったりして、「最高」とだけ返信が来て、楽しみは膨らむばかりだった。

そう、この企画の難関は…

なんと送られてきた楽譜は『弦楽合奏版』だった。。。1stヴァイオリンが5〜6人必要だと…

頭を抱えたが、結局のところ和声に必要とされる音で埋まれば良いので、後のリハーサルで調整しことなきを得た。

この年、2020年に東京2カ所、大阪、名古屋など回ったが、流行病の影響で1カ所、日向市の公演だけ2021年へ1年弱ずれ込むことになる。

一連のツアーの演奏会はYouTubeに録画も残っている。

興味がある方にはご覧い頂きたい。







さて次回は…

IFO(古澤さん)の企画、バロックの昼と夜

の話でも書こうかと思っている。

bottom of page